縁起でもありませんが……

初めまして。今年50歳になります。はたちくらいの時に、『羊をめぐる冒険』を読んでからどっぷりとはまり込み、最近歳を重ねてきて思うことがあります。もし、村上さんが天寿を全うされ、私たちの住む世界からいなくなってしまったら(新年から唐突にすみません)。新しい作品が読めなくなったら。一つ一つ今までの作品を読み返し、2巡目か3巡目か分かりませんが、本当にもうこれ以上新しい作品は読めないんだとわかった時に、自分はどうなるんだろうと怖くなることがあります。こんなことご本人にお伝えしてどうするんだろうと思いますが、思い切って書いてみました。どうかお元気でずーっと作品を世に送り続けてください。ありがとうございました。
(けろたん、女性、49歳、会社員)

そんな風に言われると、だんだん死期が近づいているような気がしてきました。まわりで香典の用意をされているような気分です。つらいこともいろいろあったけど、楽しいこともたくさんありました。みなさんどうかお元気で……みたいなことを言うのはまだ早いですね。これからもしばらくは小説を書いています。読んでください。

村上春樹拝