富めるときも貧しきときも

村上さんこんにちは。サイトの利用も、もちろんメールを出すことも初めてで、すごくドキドキしています。

文章にはそれを書いた人間の人柄が現れるといいますが、私にとって村上さんのお書きになる文章は、富めるときも貧しきときも、いつも変わらず心地いいです。猫が隠れ家を必要とするように、ついつい著書を手に取ってしまいます。世の中には、上手いなぁ、と思う小説家はたくさんいるのに、読んでいて心地いいと感じる方はなかなか見つかりません。村上さんの文章はどうして心地がいいのでしょう。ひょっとして信頼関係の問題でしょうか。
(うみねこ、女性、30歳、フリーター)

文章がうまいなあと思わせるのは、まだまだ二流の作家です……なんていうと、問題が起きそうですね。もしあなたが僕の文章を読んで心地よくなれるのだとしたら、僕が楽しんで文章を書いているからだと思います。そういう楽しさがうまく通じるのでしょう。でもその一方で、僕の文章を読むとただただ不愉快になるという人もたくさんいます。人それぞれ相性があるのでしょうね。

村上春樹拝