ひどく落ち込ませる同僚が

はじめまして、村上春樹さん。いきなりですが、私には悩みがあります。仕事場に私をひどく落ち込ませる人がいるのです。人格を否定するようなことを言われます。休日もたまにその事が頭の中を支配します。村上春樹さんの小説にこのような状況の人が登場するとすれば、どんな運命を辿るのでしょうか。的を射ない質問で申し訳ないですが、少し想像していただければ幸いです。
(匿名希望、女性、35歳)

僕にも過去にそれに似たような体験があります。そういう人と日々ともに仕事をするのはほんとうに苦痛ですね。いやーな気がして、毎日、朝起きるのも憂鬱です。人間に対する信頼感みたいなのも失われていきます。あなたの気持ちはわかります。そういう人って世の中に少なからずいるし、意外にまわりに評価されていたりするんです。

僕の小説の中でそういう人がどのような運命をたどるか? もちろん生きたままナイフで身体の皮を剥がれます。というのは嘘です。そういえば、そういう人って僕の小説にあまり出てきませんね。そういう人を出してくる必然性みたいなものが、これまでなかったので。今度チャンスがあったら一度出してみますね。どうなるんだろうな?

村上春樹拝