世界の高所恐怖スポットから

『村上朝日堂の逆襲』の168ページ、めまい、についてです。高所恐怖症の村上さんはウィーンの聖シュテファン寺院が最も怖かったとの事でした。私も高い所は嫌いなんですが聖シュテファン寺院の外城にエレベーターで行きましたが、さほど怖くありませんでした。回りが金網に囲われており危険を感じませんでした。でも一緒に行った高所恐怖症のある商社マンは、こちらがびっくりする程怖がってました。歯がガタガタ震えて壁に張り付き動けなくなってしまいました。足が動かず帰りのエレベーターまでなかなかたどり着けませんでした。回りに金網があり何でそんなに怖いのと聞いたら、石の古い建物につけてある金網に何の信頼性があるのかとマジでびびってました。筋金入りの高所恐怖症はそう考えるんだと初めて認識しました。彼は「第三の男」の舞台になった遊園地の観覧車でもびびってましたが。村上さんに、高所恐怖症の視点から見た高所文化論を是非書いて頂きたいですが、その予定はございますか? 
(一郎、男性、54歳、会社経営)

あのですね、聖シュテファン寺院は冗談抜きで、まじに怖いです。一緒に行かれた方のおっしゃることは僕にはとてもよくわかります。動けなくなります。それよりもっと怖いのは、コペンハーゲンにあるなんとかという寺院です。名前は忘れちゃったけど、とにかくとんがった高い塔がついているので、どこからでもすぐにわかります。ここはほんとにびびります。腰が抜けそうになりました。じゃあ、どうしてわざわざそんな高いところに行くんだよ、と言われそうですが、きっと呼ばれちゃうんですね。つい行ってしまう。バルセロナの「サグラダ・ファミリア」も、ピサの斜塔も怖かったな。

村上春樹拝