使い古したタオルのような男

はじめまして。村上さんのエッセイ大好きです。ところで、私は若い頃から年上の(それも20歳ぐらい)男性が好きです。というか年上でないと好きになれません。どうしても既婚の方が多くなってしまい、罪悪感もあるのですが、それでも、年上の方でないと埋まらない穴のようなものがあって……。

なんといいますか、おろしたてのタオルより、ちょっと使い古したタオルのほうがよく水を吸って愛着がわくような感じです。しっくりくるのです。

やめたほうがいいのはよく分かっているのですが、村上さんはどう思いますか? ちなみに、略奪したいとか独占したいということは考えた事がありません。ただ時間が空いたらデート出来ればそれでいいのです。
(八丁味噌の仕上がり、女性、35歳、自営業)

ちょっと使い古したタオルねえ……そう言われたらだんだんそんな気もしてきました。自信が持てるかもしれません。おれは使い古したタオルだぞ、って。

やめたほうがいいのはよく分かっているのですが、村上さんはどう思いますか? と言われても、僕には答えようがありません。良い悪いを基準に自分を変えていくというのは、なかなか簡単なことではないからです。人間の傾向というのは、論理では変更できないものです。あとはもう、自己責任でやっていくしかないんじゃないですか。四十歳くらいになると、また違う展開があるのではないかと思いますが。

村上春樹拝