三塁手にヤジを飛ばす

安田投手が投げていた時代、私は地方の小学生でした。テレビで放送される巨人-ヤクルト戦の、さらに数分の1の試合が、安田投手を見られる貴重な機会でありました。あの、投げ方で巨人の選手を抑える姿に、地方の小学生は魅了されておりました。村上様は、その頃、よく神宮球場に通っていたのではないでしょうか。会田投手の、松岡投手の、八重樫選手の、動く姿を生でご覧になっていたのでしょうか。もしそうだとしたら、羨ましくて仕方ありません。村上様の神宮球場初体験はいつだったのでしょうか? 差し支えなければ教えてください。ちなみに私の神宮初体験は、80年代末のオープン戦です。その試合で私は失礼ながらサードで守っていた長嶋一茂選手に最前列から盛んにヤジを飛ばしてしまいました。若気の至りです。
(えだすずめ、男性、48歳、自営)

一茂くんをいじめていたんだ。ひどいことをしますね。あの人はそれがこたえて胃を痛め、太田胃散を飲むようになったみたいですよ。というのはもちろん嘘です。今年はいよいよ太田胃散が世界遺産に指定されるようです、というのも嘘です。どうしてこんなつまらない嘘を言うんだろう? 

当時の大矢・八重樫の二人キャッチャーというのは、じつに強力な守りだったですね。どちらもどのチームでもレギュラーをはれる捕手だったから。僕はフェンウェイ球場の三塁側内野席に座って、ヤンキーズのAロッドの守備を見るのが好きでした。とても美しい守備だったと思うんですが、やはりさんざんヤジを浴びていましたね。三塁手はヤジを浴びやすいのかもしれません。

村上春樹拝