路地裏に小さな店を出したいのです

初めまして。私は54歳の男性です。昨年まで24年間勤めていた出版社をリストラを機に退職しました。実は妻(51)と二人で、本に囲まれたBARを神保町あたりに開きたいと考えています。路地裏の小さな店。カウンターと小さなテーブルが3つくらいの店。チーズと豆が好きな妻が料理を作り、私はドリンク係。毎日築地に食材を買いに行き、週に一度鎌倉野菜を仕入れに行くのです。店の棚に並べる本は近所の本屋さんから買ってきます。国内と海外の文学、哲学・思想や歴史の本、美術や映画や音楽などの芸術書、写真集、自然や生物、建築の本、そして絵本も棚に並べます。お客さんはお酒を飲み、料理を食べながら好きな本を自由に閲覧できます。あ、料理の本もいいですね。勿論村上さんの本は翻訳したものもされたものも含めて出来るだけ置きます。店に流す音楽は70 年から80年代のロックにするつもりです。ですが私たち夫婦は全くのシロウト。妄想ばかり広がりますが、果たしてこんなお店にお客さんは来てくれるでしょうか。不安はいっぱい。村上さん、どうかアドバイスをお願いします。
(好きでした、ヒルトン、男性、54歳、アルバイト)

なかなか素敵そうなお店です。うまくいくといいですね。この手のお店は、楽しみながら、気長にやるのがコツです。たぶん(失礼ながら)そんなにはもうからないんじゃないかと思いますが、夫婦二人食べていくくらいはできるでしょう。最初の半年は、あまりお客が来なくても食いつなげるくらいの資本が必要になります。でも半年を越せば大丈夫でしょう。健闘をお祈りします。喧嘩しないように、仲良くやってください。

村上春樹拝