新潟県燕市から物申す!

はじめまして。わたしも多くの人と同じように村上さんの作品はほとんど読んでいます。ほとんど、というのは『アンダーグラウンド』とその続編は読んでいないからです。これは(おそらく)あまりにもヘビーなんじゃないかという気がしてどうも読めません。すみません。

最初は村上さんのエッセーや短編ばかりを読んでました。村上さんの本分である長編はちょっと避けていたわけです。なぜなら、たとえば、ちょっといいなあと思った女性が、よく知ってみたら自分のタイプじゃなかった、みたいなことってあるじゃないですか? それで踏み出せずにいたんですが、いよいよ読むものがなくなり意を決して長編に、それも作品発表順に読み始めたわけです。するとちょっといい女と思っていたのがすごくいい女だったというわけです。

前置きが長くなりましたが、『多崎つくる』について苦情があります。この本は遅読の私にしては、なんと1日で読み終えたくらいおもしろかったのですが、たった1か所だけ、なんでつくるの初体験の相手の出身地が新潟県の三条市なんでしょうか? どうしてその隣の燕市にしてくれなかったのでしょうか? 

そう、実は私は燕市の人間なんですが、まったくまるで宝くじに1番違いで当たらなかったようで残念でなりません。ショックのあまり色彩を失ってしまいそうです。次回作はぜひ『燕市に住まない多崎つくるの元彼女と彼女の平凡な年月』というのをお願いします。
(たろあやゆー、男性、51歳、会社役員)

そうですか、新潟県の燕市の方なんですね。ひょっとしてスワローズ・ファンですか? たぶん違いますよね。燕市の市民がみんなスワローズのファンだといいんですが、そううまくはいかない。

さて、どうして三条市にしたんでしょうね。別に燕市にしてもよかったんだけど、言葉の響きが、三条市の方がほんの少し雰囲気にあっていたんです。言葉の響きってけっこう大事なんです。いつか作品の中に燕市を登場させるか? わかりません。新発田市の方を先にしちゃおうかな。意地悪ですね。ふふふ。

村上春樹拝