羊男をめぐる園児の質問

こんにちは。質問者の保護者です。
子どもに、「『羊男のクリスマス』のお話を作った村上春樹さんという人が、なんでも質問に答えてくれるかもしれないんだって。何か聞きたいことある?」と言ってみたら、「ある!」と言って以下のことを話し始めましたので、子どもが言ったままを聞き書きしました。

『羊男のクリスマス』は、もっと小さい頃から読んであげていてお気に入りのお話なので、まずはそれについての質問が出ました。
「なんで、羊男(のクリスマス)を書くことに決めたのか」
「なんで、羊男(のクリスマス)の面白いところがあるか」
あのお話に面白いところがあるのはどうしてなのでしょう?という質問だと思います。

以下は、最近本気で悩んでいる、お友達との関係についての相談です。
「○○ちゃんと、なんでいつもケンカばっかりしなくちゃいけないのか」
「なんで○○ちゃんは、私がやってないことをやったって言ってくるのか」
「なんでいつも○○ちゃんが先に優しく言ってくれないのか」

以上です。
読んでいただき、どうもありがとうございました。
これからも、応援しています。
(りぼんちゃん、女性、6歳、幼稚園の年長さん)

何かにつけて疑問が頭に浮かんでくる年頃なんでしょうね。しかし問いかけがとても整合的というか、妙に根源的です。なかなか面白いお子さんみたいですね。

僕はどうして羊男(のクリスマス)を書くことに決めたのか? 覚えてないですね。ずいぶん昔に書いたものなので、そのへんの記憶がまったくありません。佐々木マキさんの描く羊男の絵を、お話の中で動かしてみたいという気持ちがあったからかもしれません。そういう意味では「絵にインスパイアされた話」ということになるかもしれません。そのへんは自分でもよくわからないんです。

たとえば「なんで僕は小説なんか書かなくてはいけないのか?」「なんで走るのに面白いところがあるのか?」とか、そういう根源的な質問をされると、僕の頭はだんだん混乱してきそうです。

村上春樹拝