『ノルウェイの森』はポルノ小説!?

村上さん こんにちは。
10年以上村上さんのファンですが、直接質問ができる機会にドキドキしております。村上さんはヘミングウェイについてはあまりコメントされておりませんが、もし彼の作品の中で一番のお気に入りを選ぶとしたらどれにされますか? 

私は『海流のなかの島々』です。死後に編集された作品なので、純粋な作品とは言えないかもしれませんが……

ちなみに私が高校生のときに『ノルウェイの森』が大ベストセラーとなったのですが、クラスメイトからの間違った情報でポルノ小説と認識しておりました。10年後に日本語に堪能なアメリカ人の知人から『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を勧められ、夢中になって読みました。ポルノ小説家という誤解が解け、その後は大ファンとなりました。長い間、勝手な勘違いをしていてすみません。
(UMA、女性、39歳、会社員)

このあいだ『日はまた昇る』を読み返したんですが、やはり面白かったです。文章に不思議なざらつき感があって。ヘミングウェイの長い小説の中ではいちばん好きかもしれません。

『ノルウェイの森』のどこがそんなに性的なのか、正直なところ、僕にはよくわからないんです。たしかにセックスのことはたくさん書かれているけれど、そんなにエロチックな話だという印象は、僕自身にはぜんぜんないです。書いているときも、「こんなの普通じゃない」と思っていた。でも当時「いやらしい」と言われることが多かったですね。嫌悪感を持つ人もけっこうおられたようです。感じ方の違いなのかな。今はどうなんだろう? 現役の十代くらいの人の意見を聞きたいですが。

村上春樹拝