隠れ村上主義者として生きる

村上さん、初めてメールします。あぁ、もうドキドキです。と言うのも今まではかなり時間がたってからサイトが開いていることを知って、もう更新が終わっていたり、質問の受付が終わっていたりしたのです。だからリアルタイムで関われることに興奮冷めやらぬ感じです。最初の挨拶からもう嬉しくて。「そうそう。この感じだよな。うん」と勝手に頷いています。ちなみにうちのダンナさんは(3年前に結婚しました。ふふ)このサイトによくいる「アンチ村上」派の人です。私が村上さんの本を読んでいると「また村上春樹~?」とか「このハルキストが」とか言います。だからこのサイトもスマホでこっそり見ています。この10年くらいで村上さんが世間的に(というかマスコミ的に)「偉大な世界のムラカミ」になってしまった気がして、もう二度とこんな風に読者と触れ合ってくれないと思ってしまっていたので、全然変わっていない村上さんにまた会えて本当に良かった。メールが世界中から山のように来るかと思いますが、お体に気をつけてゆっくりやって下さいね。更新を楽しみにしています。
(みかりん、女性、43歳、アロマセラピスト)

僕はあなたのような読者を「隠れ村上主義者(略称・主義者)」と読んでいます。まわりの目を忍んで、こそこそと僕の本を読んでいる。隠れキリシタンみたいで、たいへんですよね。村上の踏み絵なんかもでてきて、そのうちに焚書みたいなことになるかもしれません。

僕はいつもごく普通に生きています。というか、僕はもともととても個人的な人間なので、いつもだいたい同じようにしか生きられないんです。地下鉄に乗って中古レコード屋に行って、ときどき鰻を食べています。ただまわりの環境が時期によって少しずつ変わっていくだけで。

村上春樹拝