シェーンブルン動物園のサル館

春樹さんこんにちは。以前シェーンブルンの動物園についてメールをし、お返事をいただきました、ウィーン在住のおいぞうともうします。いまだにこの古都に住み、せっせと動物園に通っております。友人から、春樹さんがウィーンにいらして動物園を訪問され、ライオン舎についての素敵なエッセイを書いておられたと伺いました。日本で本を入手する機会がなかなかなく、次に帰国した際にはかならず手にいれたいと思っております。

さて、そんなシェーンブルンの新ネタといえば、2012年の4月にリニューアル・オープンしたサルの館ではないかとおもうのですが、ご覧になられましたでしょうか。

往年のウィーンの名オルガニスト、ルドルフ・ショルツ教授はサルをこよなく愛し、自宅に保有していた世界各地からのサル関連コレクションをリニューアル・オープンしたサルの館に寄贈しました。ご本人はその直後、2012年の9月に残念ながら79歳で亡くなられましたが、そのすばらしいコレクションはいまだサルの館とともに愛されています(ドイツ語ですが記事を添付いたします)。

サルの館の二階にあがって静かに陳列されたさまざまなサルの置物たちを見ながら、ショルツ教授のオルガンに想いをはせるのもまた、シェーンブルン動物園での楽しみのひとつです。それでは、また。
(おいぞう、女性、40歳、オペラ歌い)

そうですか。今度行ったときには是非「サル館」を見てみましょう。僕は昔、シェーンブルン動物園が重要な舞台になっているジョン・アーヴィングの『熊を放つ』という小説を訳したことがありまして、そのときにウィーンに行って(たまたま行ったのですが)、毎日動物園に通っていました。いちばんよく覚えているのは、なぜかハゲタカです。シェーンブルン動物園っていうと、ぱっとハゲタカが目に浮かびます。どうしてかな。

オペラをやっておられるんですね。ウィーンの近郊(ドナウ河沿い)にものすごく巨大な中古レコード屋さんがあるんだけど、ご存じですか? 

迷路のようになっていて、一日ではとても見切れません。オペラ劇場のマネージャーの人に教えられてそこに行ったんですが、あまりにもたくさんレコードがありすぎて、何がなんだかわからない状態になりました。ほとんどがクラシックです。ウィーンってすごいところですね。

村上春樹拝