独身時代を彩った村上作品たち

はじめまして。
村上春樹さんに、メールを送れるなんて夢のようです。
私は、高校生の頃に村上春樹さんの小説に出会い、もう100回以上は繰り返し読んでます。小説というより、雑誌を読むように気楽に読め、半身浴中、お酒を飲みながら、空き時間にちょっと1ページという感じで読み続け、一時期は小説の世界が夢か現実か分からなくなるほど生活にがっつり入りこんでました。

一番面白かったのは、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』。一番数読んで影響うけたのは、『ダンス・ダンス・ダンス』。『ノルウェイの森』と『ねじまき鳥』は、何度読んでもまだピンときません。『海辺のカフカ』は、私も中野区・山梨に住み、猫を飼ってたので、ドキっとしました。ビールとサンドイッチが大好きです。私はプールには行きませんが、水が好きでサーフィンにはまりました。私は、一見超ちゃんとした人ですが、スナックやクラブ、コールガールの経験をし、たくさんの男性が私を通りすぎていきました。「僕」にとっても共感してます。というより、「僕」に影響を受けすぎた20代だったのかもしれません。村上さんとただ普通に話してみたいな~と思います。ちょっと探してみた時期がありますが、すぐあきらめました(笑)

初期の頃の作品が好きです。これからも、普通の普通の生活が何だかおしゃれで面白く、つまらない人生が何だか謎めいて深みのあるように感じられるような作品を、創造していただけることを心より楽しみにしています。こんな機会は二度となさそうなので、また、31日までに何度か思いつくことメールさせていただきます。

ちょうど、2月から新婚生活が始まるので(次期旦那さんは村上春樹ファンではないのです)、独身時代を村上春樹の思い出とともに締められることを、嬉しく思っております。
(あい、女性、32歳、看護師)

僕はこうして読者のみなさんからのメールを受け取って読んでいるのですが、気に入った作品・あまり気に入らなかった作品が、それぞれにほんとうにばらばらなんですね。みごとなまでにばらけている。読んでいて感心してしまいます。でもそれはきっと良いことなんだと思います。僕のいろんな面がいろんな風に出ているわけだから。

でももしあと十年たって、二十年たって、それでもまだあなたが僕の本を読んでくださるとしたら、それぞれの作品の印象はまた少し違ってくるのではないかという気がします。書いたときの年齢によって作品の肌合いが変わってくるのと同じように、読む人の年齢によっても作品の肌合いが変わってくるはずです。よかったら試してみてください。

ご結婚おめでとうございます。

村上春樹拝