書かれなかったコルトレーン

はじめまして。
春樹さんの『ポートレイト・イン・ジャズ』について質問です。私は趣味でジャズサックスを吹いており、ジャズを聴くのも昔から大好きで、大学生の頃にこの本に出会い、それ以来何度も繰り返し楽しく読んでいます。

ただひとつ、この本について長年気になっていることがありまして。ジョン・コルトレーンについて章を割いていないのは、何か理由があるのでしょうか。もちろんジャズジャイアンツ達の中で、他にも触れていない人達はたくさんいるよ! という話もあると思うのですが。

あれだけのジャズマンも色々な意味で他にいないなとも思いますし、個人的にも、スタン・ゲッツと同じくらいコルトレーンが大好きで(二人がずっとアイドルです)、もしできるなら、いつか春樹さんが書くコルトレーンについての文章が読んでみたいなとずっと思っていました。そんなこんなでこの機会にメールをお送りしてしまったのですが……いつかどこかでコルトレーンについてもし書いたり、話したりしていただけることがあったら、とてもうれしいなと思っています。

p.s.
『海辺のカフカ』のコルトレーンの曲が出てくる場面がとても好きでした。それ以来、深夜に徘徊する時などつい聴いてしまいます。
(うらにー、男性、29歳、サラリーマン)

あの本はまず和田誠さんが絵を描かれて、それに僕が文章をつけました。まず絵があったわけです。ということは、人選をしたのは和田さんなのです。僕ではありません。どうしてコルトレーンが入らなかったのか、僕にはわかりません。絵にしにくかったのかな。それともあまりコルトレーンが好きじゃないのか。今度会ったら聞いておきます。

村上春樹拝