「死」を考えるとき

村上春樹さま、はじめまして! まさかメールできる日がくるなんて、どきどきです。字数制限もあることですし、さっそく本題を……。
私、去年50歳になったとたん、がんが見つかって手術しました。健診も毎年受けていますし、自覚症状もなく健康には自信があったので、かなりショックでした。幸い初期だったのですが、初めて『死』を現実のものとして受け止めるようになりました。当たり前ですが、不死身ではなかったんだなぁと……。最近は自然災害も多く、死は常に身近にある気がします。村上さんは『死』について日ごろどのようにお考えなのでしょうか? それとお葬式ってしてほしいですか? すいません、変な質問で^^;お答え頂けるとうれしいなぁ。
(ロイヒ、女性、51歳、事務パート)

それは大変でしたね。なにごともないといいのですが。僕も健康には気をつけている方ですが、まあ年齢もかさねていますし、なにかがあってもおかしくないです。この三年ばかり、小澤征爾さんの闘病生活とリハビリのたいへんさを見てきたので、健康の大切さは身にしみてよくわかります(小澤さんはすっかり元気になられてなによりでしたが)。具体的に死について考えることはあまりありませんが、「あといくつ長編小説が書けるのかな」というのはよく考えます。カウントダウンですね。たくさん書けるといいんだけど。

村上春樹拝