デス妻

最近「デスパレートな妻たち」という海外ドラマを観ています。このドラマはアメリカで2004年から2012年にかけて放送されていたテレビドラマで、日本ではデス妻とかデスパとかいう通称で呼ばれていたりします。メインキャストの一人にブリーという女性がいるのですが、このブリーのご主人のレックスさんは近所の奥さんと不倫をしている。不倫の理由は(1)奥さんの潔癖性に疲れていること(2)奥さんには言えないちょっと変態な性癖があることです。

ドラマ的に当然不倫も変態な趣味もぜんぶ奥さんにバレるのですが、奥さんはそれでもレックスさんのことを愛していました。そして愛の深さゆえに、復讐してやろうと、近所の薬局の薬剤師とデートしちゃったりします。しかしデートしている薬剤師がこれまたドのつく変態で、奥さんに本気になってしまうんです(世の中は変態であふれているのかもしれないですね)。

本気になっちゃった薬剤師は、旦那であるレックスさんの薬の処方を操作して、ついにレックスさんを死に至らしめることに成功する。これだけでも十分、レックスさんに同情するんですが(もちろん浮気するのは悪いですね)さらにレックスさんは死の間際に自らの死の原因は、奥さんが毒を盛ったからだと勘違いして死んでいってしまうんです。

奥さんに毒殺されたと思い込んで死ぬレックスさんが最後に書き残したメモは「I understand and forgive you」でした。それを見てぼくは、うーん、なるほど、夫婦の愛って複雑だなと思いました。このくらい悲劇的な死を迎えたレックスさんに比べれば僕の日頃の些末な悩みなんてまぁなんともないように思えてくるから不思議ですね。
(クリームチーズ、男性、27歳、会社員)

僕もこのドラマをアメリカにいるときにずっと見てましたが、あらためて筋を説明されると、「うーん、とんでもないものを見ちゃってたんだなあ」とため息をついてしまいます。見てない人はきっとなんのことだかよくわかんないですよね。

村上春樹拝