あるいは

初投稿でワクワクしております。昨年3月までロンドンに3年、以前はニューヨークに5年おりました。ロンドンではできるだけ小説は英語で読むと決めて、どこの本屋さんでも手に入る村上さんの本も愛読しておりました。村上さんの英訳本も、日本語版と同じように行間からいろんなものが感じ取られ、大変楽しく読み進めることができました。読んだ後は、なぜか英会話も上達していった気がします。言語って不思議ですね。

ところで、村上さんの文章には「あるいは」がよく使われていますよね。私はあるいはのところがとても好きで、一人で「あるいは」の醸し出す余韻に浸りながら読んでいます。来た来た、あるいは、だ! って感じです。ご自身ではどのように意識されて書いていらっしゃるのでしょうか。また、残念ながら村上さんの講演等を聴く機会にまだ恵まれていないのですが、話し言葉でも「あるいは」をよくお使いになっていますか?
(ひさこばん、女性、47歳、日本語教師)

意識しなかったですね。でもこれからは意識しちゃいそうです。あなたのせいです。今度は「それとも」を多用するようになったりしてね。僕はギリシャの島で暮らしていたときに、読む本がなくなって、ディケンズの『デヴィッド・カッパフィールド』をペンギンで読みました。長い本を一冊読了すると、たしかに語学力が少し向上したような気がしますよね。

村上春樹拝