やっぱり1000冊?

村上さん、こんにちは。
私は将来小説家になりたいと思ってる19歳のフリーターです。その夢を叶えるために多くの友人が大学に進学する中で、僕はバイトと両立しながらどうしたら良い小説が書けるか、小説を読んだり小説の講座を受けながら日々模索しています。
大沢在昌さんや石田衣良さんなど著名な小説家が「良い小説を書くためには一つのジャンルにつき最低1000冊は読め」と言っています。僕は数年前から小説を読み始めたので、1000冊には程遠いくらいしか小説を読んでいません(ここだけの話、私は村上さんのファンですが全ての作品を読んだわけではありません、申し訳ございません!)。なので、まずはこれを課題に頑張っていきたいと思います。
さて、ここで質問なのですが、村上さんは今まででどれくらいの量の小説を読みましたか? 
そして小説家になってこの本は読んでおいて良かったと思う本があったら教えて欲しいです。
(もりりりりん、男性、19歳、フリーター)

いちいち数えてないけど、本はずいぶんたくさん浴びるほど読みましたね。でも最近はどちらかといえば、多読よりは熟読をするようになりました。前に読んだ本を読み返すことも多いです。それから翻訳をするのは究極の熟読みたいなもので、これはとても役に立ちます。

でも本を読むだけじゃなく、運動をしたり、恋をしたりするのもとても大事なことです。僕はそう思います。十代から二十代にかけては基本的に仕込みの時代です。しっかり仕込んでください。

村上春樹拝