最後っ屁をかまされた男

高校生の頃、つき合っていた男の子と別れるときに、彼の趣味があまりにあんまりだったので「村上春樹の本を読むような人であってほしかった」と最後っ屁的な感じで付け加えました。別れて10年以上がたち、SNSで彼を見つけたところ、Favoriteの欄に「村上春樹」とありました。初めて「なんか悪かったな」と思いました。
その後、私はもっと変な趣味の人とかずるい人とか中身がどろどろな感じの人とかとおつきあいして結局結婚した人は、村上春樹は読まないけれども小説の主人公のようになんだか孤独で上品な人でした(私は村上さんの小説に出てくる男性が本当に大好きです)。
このたびは、このような企画が始まってとても嬉しいです。ありがとうございます。少しでも長い間村上さんの小説が読みたいです。どうぞ心身と奥様をお大事に、ますます素敵な人生になりますように、お祈りしています。読者の方々へのご返答も、楽しみです!
(soyako、女性、37歳、広告業)

その別れた人に気の毒なことをしたみたいな気がしてなりません。べつに僕に責任はないんですが、なんとなく……。でも良い人と結婚できたみたいでよかったです。まあ、人生って何が起こるかわかりませんよね。がんばって生きてください。

村上春樹拝